食は エゴ4

食することがエゴだと言う説明は、

皆さん驚いただろうか、それとも

なるほどと納得したか、或いはまた

受け入れないか。受け入れない人は

考えてみよう。

 

絶対的事実として、この世に生まれて

いない魂のあなたは、「わたしは食事を

したい」などという訳がない。

ましてや「食事をしないと死ぬ」などと

たわけたことをいう訳けが無い。

「空腹だから、なにか食べよう」という

訳がない。

このように食べたいと言うもの、また

食べるものは、誰だろう?

食べ物を食する彼は、心とか言われ、

自我と言われ、エゴと呼ばれるもの。

しかしながら心は、自分が食べたい

けれど、体が食べたがっているなどと

嘘をいう。

心、自我、エゴは、なりすまし。

なりすましは、魂の自己を欺いて、

完全に無力化するウソつきである。

魂のあなたは、心、エゴのウソを

受容して信じている。この事実を

認めないと先へ進めない。エゴを

消し去れば、下記にようになる。

 

🔸自然は、プルシャのために働く。

プルシャは自然法則を超えている。

ビヴェーカナンダ

 

🔸肉体が生きるために必要なものは、

すべて自然が運んでくる。悟った者に

対し、それが自然の仕事なのだ。

二サルガダッタマハラジ

 

🔸人は誰もが無限の宝物の山の上を

歩いていながら、それらを自由に

使えることに気づかない。先生

 

上記三者の言葉は、微妙に異なれど、

同じことを語っているのです。

例えていわく、汝らよ自己を悟れ、

さすれば、奴隷的な仕事などしなく

ても生活すべてが満たされるのだと。

何という楽な生き方だろう!

 

上記の事から皆さんが成すべきことは、

ただひとつ。成すべきことは自己を

悟ること。悟れば先生のような完全な

不食体に成ることも可能になる。

或いは悟っても食するかも知れないが、

仕事や対人関係などの軋轢や労働から

解放される。

これも至極楽な生き方。

言い換えれば、悟らないと、喰うために

労働するという奴隷的な生き方は永遠に

止むことがないという現実。この現実は、

仕事や賃金、対人関係の愚痴ばかりを

嘆く人達が溢れているではないか。

特権階級のものは、自分たちを上級国民

と呼び、それを国民がそう呼ばないから

だけど、国民たちを奴隷と呼んで搾取

している現実がある。

彼らを非難するよりも、それに向けるエネ

ルギーを自分の内に向けて、自己を悟れば

いいのだと人は思わない。なぜなら自己を

知らないから。そんな現代人の多くは既に

数百万年も輪廻徘徊をしていると言う話し。

ああ恐ろしや。

 

まぼろしの人生への期待、生きること、

人生へのしがみつき、食べるためには

お金が要る。仕事することが当たり前だ

と思うこと。だから食は根源的なエゴだ

ということ。そうであるから人生の苦を

苦と思わせない何者かがいる。これが

あなたに潜むエゴのなせる業。

あなた自身は、至高のプルシャである

から狂気というべきエゴとの同一化を

止めなければならない。

しかしながら、至高なるプルシャの力を

持って、人生にしがみつくこと、エゴと

自己とを同一化する者達は、例え本当の

神が存在したとして、エゴにしがみつく

あなたを救えない。

この理を理解して、楽になれ。