物理学卒業

むかし読んだ本、「あるヨーギの自伝」

それとも別の本かは、忘れたけれど、

面白いエピソードが紹介されていた。

話しの場面は、約80年前のインド。

とある家に友人が遊びに行った。すると

そこに、中学生くらいの娘さんがいて、

「こんにちは。おじさまは、何をなさって

いますか?」と尋ねたと言う。

おじさんいわく、「大学で宇宙物理学を

教えています」と答えたそうだ。すると

「あらまあ!まだそんなことなさっている

んですか?わたしは数年前、宇宙物理学を

卒業しました。」と答えたと言う話し。

その中学生は、いわゆる解脱者であって、

宇宙が自分の中に在ることを体験したのだ。

だから彼女は、中学生で在っても中学生の

意識ではないので、まだ、そんなことを

やっているのか?と教授に言っているわけ。

中学生と言う年齢でも悟れると言う見本と

言えるのではないか。

思考の産物である物理学を教えることと、

宇宙の実相を体現することは、まったく

異なると言う話し。

世界中には、様々な先生が溢れてはいる。

しかし本物のマスター(解脱者)が不在

なのだ。

 

このブログに幾度か書いたこと。

あなたが世界第一級の科学者であろうと、

或いは、事業家であろうと、自己の魂を

知覚していなければ、足元を這うミミズと

変わらないのだ。ビヴェーカナンダ。

 

学問とか、知識の習得は、この世の生業。

そうではなく、自己を悟れば、すべてを

知るものとなるという知られざる真理。

読者の心のベクトルが、内側へと向かう

ことを願って書かれた日浦裕次のブログ。

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セミナー終わり。