体外離脱体験

「瞑想7」を保留し、体外離脱の体験を

語りますが、それは怖い話も伴います。

「体外離脱は、 
   体験しなくていい」

スピ世界では、体外離脱とは幽体離脱とも

言いい、肉体内から離れた意識体が活動

する様相を言うようです。

この体外離脱体験の結論を先に言うなら、

それを体験しなくていいものであって、

体験しないほうがいいものです。なぜなら

身体から抜け出す者は、自分自身ではなく、

魂でもないから。

しかし後から来る読者の参考になる側面が

あるので、ここに紹介します。

 

それは、小学生のころの話し。学校から帰り、

家に帰った際、玄関先に立つお姉さんがいて、

「ゆう君、お帰り」と言われたので、

「こんにちは」と返事をしてから自分の部屋に

行った。するとお姉さんが付いてきて、

「ゆう君、この部屋は私の部屋なの」と言う

ではないか。

「え・・・?」子供ながら、思考停止状態。

「あはは冗談よ。あそぼ」

父と母の兄弟は、大勢いたので、彼女は親戚の

お姉さんかと思った。

それにしても、寝間着のような白い着物を

着ているのが不思議だった。

このお姉さん、一度だけ出会ったのでなく、

3か月ほど遊びが続いた。

そんなある日、家の中で鬼ごっこをした。

家の中を逃げ回るお姉さん、追いかける僕。

階段を昇るお姉さんの、かかとに触れるも

するりと逃げる素足。お姉さんは、二階の

廊下を走る。その突き当りは、白壁だから

捕まえることができる。お姉さんの背中に

手を伸ばし、「捕まえた!」と言う瞬間、

消えたのだ。ここでも思考停止に。

まさか、壁のなかに消えた訳じゃあないと

思いながら壁に触った。それは、冷たく白い

土壁だ。

すると、僕が触っている白壁には、お姉さんの

顔が!お面の様に顔の前だけが粘土細工の

レリーフだ!

状況の描写が下手だから、読者に分らない

だろうと思う。僕には、とても怖かった。

また白壁のなかに、全身半分のレリーフの

お姉さんが立っていた!

こんな事あり得ない!そう思った小学生。

心臓が止まるくらい驚いた。

なんと、その全身レリーフは、壁から抜け

出て、廊下に立ったではないか!

目の前には、元の全身生身の人間がいた。

驚きの余り、廊下に尻餅をついた僕。

「ごめんね、ついうっかりして・・・」と。

レリーフが壁から出てきて喋る?・・・!

お姉さんも、かがみこんで、僕にその顔を

近づけた時の怖さ。しかも、その両手が僕の

ほほを触ったのだ!

なに?レリーフの手が温かい・・・?

 

このお姉さんの生い立ちを要約すれば16歳で

遊郭に売られ、客を取る仕事をしたと言った。

23歳ころ、結核にかかり、血を吐きながら

死んだと言った。遊郭の人達は、その死体を

墓場に運び、焚火の上に体を置いて、火を

つけたと言った。

「なにをするの!わたしは生きているのよ!

焼かないで!」と何度も言うが、そこにいた

人々は、触っても透明な人間であり、言葉も

通じなかったと、涙ながらに過去を語った。

遺体の焼却が終えたあとも、わたしの体は

あるから遊郭の人と共に、遊郭へ戻ったと

言った。そこでも遊郭の仲間たちは皆透明

人間だったので、お姉さんは驚いたそうだ。

そして遊郭の自分の部屋で暮らしたと言う。

経営者は、結核患者が死亡したのは縁起が

悪いので、取り壊して遠方に運び、焼却する

よう大工に頼んだとお姉さんは語った。

だから解体されたこの家についてきたら

大工さんが組み立ててくれたと言う。

だから「ゆう君、この部屋は私の部屋なの」

ということだった。

「僕は、幽霊と暮らしてる???」

解体された家を組み立ててから、この家には

大勢の入居人が出入りしたと言う。しかし、

誰もがお姉さんを目撃せず、会話できる人も

無かったという。

「ゆう君が初めて、私の存在を認めて遊んで

くれた人。だから、ゆう君が大好きなの」

「僕は、幽霊から好かれてる・・・?」

まあ話はこれくらいにしよう。

 

お姉さんは肉体を失ったエーテル体だった。

その事をハッキリと分からないお姉さん。

体が焼かれても自分が死んだと気づかない。

行く先を知らないから、生前の環境に身を

置いている。他人からは、それが見えない。

僕がエーテル体のお姉さんを精密に見て、

触れて、会話ができたのは、霊眼があった

だけでなく、エーテル体を感覚的に捉えて

いたからだ。このことは、ある意味で高い

霊能力だったと言えるだろう。

体外離脱の訓練

実は、お姉さんが壁抜けをしたとき、その

場において、お姉さんから、体外離脱の

手ほどきを受けた。その方法は、書かない

けれど、直ぐにマスターした小学生だった。

慣れてくると、お姉さんが抜けた壁を僕も

抜けることが出来た。他人の家にも勝手に

入れた。だがそれは、良くないことと知って

一度で止めた。体外離脱が自由にできるように

なると、危ない場面も多々生じる。

ある日、二階の窓から空を飛んでみようとした。

だが、ブレーキがかかった。なんせ、肉体でも

空を飛べるか?飛べないか?という思いが交差

していたのだから、それは、危ない 危ない

体外離脱を勧めない理由

他人の家に勝手に入れると、この善悪の区別が

つかなくなる。だから覚えると、誰も悪用するに

違いない。一度入って見て、それで止めたのは

正解だった。

憑依を見た

ある朝、父に起こされた。

寝ぼけ眼で見た光景は、驚愕すべきものだった。

それは、母が舌を噛んで、自殺する場面に衝撃が

走った。だからハッキリと目が覚めた!

「ゆういち、向こうへ行け」と父が言う。

そこに更なる衝撃があった。自殺したがる母親の

体の中に、あのお姉さんが入ろうと奮闘している

ではないか!言葉では描写できないが、まさに

地獄絵を見た。それを見て、体外離脱を捨てた。

お姉さんが母に憑りついたから、母に自殺願望が

湧いたのか?それとも自殺願望の母が、お姉さんを

抱え込んだのか、その時は分からなかった。

このような現象が、いわゆる憑依現象だと知った

のは、随分と後のこと。

 

エーテル体のお姉さんも生前の苦労があり、死後も

苦労があり、父母も生前の苦労があり、母の死後は、

苦労が伴っていた。父の場合、息子のお陰を持って、

死に際に解脱することが出来た。

 

人間、苦労の連続性を生きる切なさを本当に誰が知る

のだろう。自分の魂を知ることが生まれた目的。

それを誰も知らない。

 

セミナーでは、それを主題として真理を教えています。