時間

妖怪の出現とその消滅


人が誕生した時間から、肉体死までの時間、
これを人生と呼ぶ。もし百歳まで生きたと
すれば、人生は百年だと人は言う。

しかしながら時間と空間の無い実在の魂から
見るならば、人生の百年は1秒にも満たない。

にもかかわらず、この世に生まれたからこそ、
身体があり、心があり、家族や友人がいて、
毎年の誕生日を祝いながら、やるべき仕事が
あるのだなどと思うのは、いったい如何なる
ことか?誰がそのようにいうのだろう?

時間と空間の影響下に無い魂の視野から見る
ならば、人生は虚の連続であるから実在の
あなたは、生まれている訳も無い。

このように時間と空間は、実在の魂を欺く
妖怪のようなもの。或いは、システム。

時間と空間と言う妖怪を生み出すシステムは、
魂に在らざる人の心(感覚と思考と記憶)と
呼ばれている。宇宙物理学、科学者もまた、
100万光年かかるとか言って、時間と空間の
妖怪に支配され、ファンタジー的である。

あなたの人生から、妖怪を生み出す心を消し
去って見よ。
或いは、時間を取り去って見よ。
或いは、思考を消し去ってみよ。
すると人生は、虚であると知る。

なんとなれば、時間は思考であり、
思考は時間を生み出すものであるから、
思考を消し去れば、時間も空間も消え、
あなたの魂を惑わす妖怪は消え去る。

このことから誰であれ人生は、まぼろし
と言わざるを得ない。その論拠は、
あなたはこの世の身体に生まれていない
のだから。このことから、まぼろしの
人生に熱中することをやめて、自己の
魂を知覚することに全力を傾けよう。

 

今朝の西新宿は、雨降りで肌寒い。