断食体験

る受講生さん、山へ10日間の断食に

行って来たと言うメールをもらった。

しかしながら、たかが断食したくらいで、

それを褒めてあげることでもなし。

 

そういえば、学生時代、京都の橋の下で、

河原乞食を体験した際、空腹感や飢えを

まったく経験してはいない。その記憶が

飛んでいるのか、それとも、不食体質に

なっていたかどうか。河原乞食の体験に

より、不食体になった可能性はある。

素晴らしいホームレスもいる

新宿にも路上生活者が散見されるけれど、

彼らの中には、不食体になったホームレス

達も少なからず見受けする。そんな彼らの

生き方を見るとき、みじめな思いをしては

いないと知る。家庭、仕事、友人関係など

絶たれれば、それらの束縛から解放される

わけだから、おのずと世捨て人。そういう

境遇になると、生き方の革命が生じること

になる。彼らの約半数は、この世の不条理を

裏側から見て、欲に生きる人の世相を見る。

そんな世俗を放棄して、生存欲求のエゴを

超える。それが悟りの境地に近づく。

そんなホームレスたちを何人も見てきた。

そして彼らの約半数は、人知れず、肉体を

放棄する秘密の場所を見出して、帰天して

いるのだ。ある意味、そんなホームレスを

人生の敗北者だと言うなかれ。みじめな

乞食だなどと言うなかれ。

見た目の姿は、乞食であっても、世俗の

欲望を超越する彼らは偉大な魂と言える。