第三の眠り

【無断転載を禁じます】

 

先に述べたことは、感覚器官が閉じた

状態の眠りを「第一の眠り」と言い、

このことは、誰もが認める通常的な

眠りの状態である。

 

その次に、感覚器官が開いた状態の

眠りを「第二の眠り」だと説明した。

感覚が開いた状態の眠りとは、意識的に

活動する人の日常生活を示している。

これが眠りの一形態だと理解できない

かも知れない。よって読者は疑問に思う

のではないか?

では、「第三の眠り」があるのか?と。

そこで、日浦理論は、下記に説明する。

 

眠りとは、目覚めること

心、肉体が眠りに落ちるとき、いったい

何が生じるか、それを考えたことは無い

かも知れない。では、考えてみよう。

就寝してのち、眠りに落ちた人は、

意識的な状態にはない夢に目覚める

のではないか?

だからこそ可視光線なき暗闇の中で、

夢が映像として可視化される事実。

これがまぼろしを見ている証拠です。

第三の眠りの意味

第三の眠りの意味は、二種の眠りと同様、

感覚器官が閉じて、ついでに思考器官の

脳の働きも閉じて、更には、記憶の集積体

であるカルマさえも遮断された状態を

第三の眠りと呼ぶこととする。

その時、エゴは永久的な眠りに落ちるため、

遂には、カルマ無き至高のプルシャに目覚める!

そこで、おめでとうございます!となる。

だから、赤飯を焚くか?

いや、豪華なホテルバイキングがいい。

いやいや、完全なる不食体になったので、

霞を食えばいいだけだ。霞は無料。

などなど。

第三の眠りは、感覚が遮断された状態に

なり、それは即、思考も欲望もカルマも

遮断されて消え去るので、純粋意識の

プルシャが即座に発動する。

だから感覚の遮断は、まったくもって

恐れるものではなく、望外の喜びに変わる。

 

結語

上記の理論により、第三の眠りは、至高の

プルシャに目覚めることと定義する。

それはまた、まぼろしが消え去り、永遠の

実在が顕になることと定義する。そして、

これが人間の卒業式だと定義する。

この意味での第三の眠りは、解脱への唯一の

道であり、誰もが通過しなければならない

悟りへの秘儀であると定義する。

各地ラーラのセミナーテキストは、第三の

眠りについても、解説してあります。