悟り8

意識体の拡張が見たのは、無限の空間、

そこに、投影されて現れる森羅万象、

万象万物、全宇宙、すべての魂達、

すべての人類、あらゆる動植物など、

それらすべてが、光りであった。

その光の中で、自己意識を持って、

『わが近未来、立ち現れよ!』そう

命令すると淡いブル―の広大な海原、

ある空間の中に肉体の僕がいて、

確執する母と妻とがいて、愛しい子供

たちがいた。それを眺める意識は、

無我で、私という自我は存在しない

ことが分かる。自我は、身体感覚

から生まれる。

一方の、雑念瞑想する自殺願望の

肉体意識は、ここで死なずに帰途に

就き、孤軍奮闘した。

やがて冬が来て、コタツに入って、

何かを研究する自我意識の肉体は

膨大な情報量の設計図を描きながら

驚くべきスピードをもって、究極へ

到達し、『われ究極へ到達した』

そう叫んだ。その新聞発表によって、

すぐさま全国でも有名人になった。

後に知られる柳式雪国住宅の実用化、

事業化であり、名声と、富と、業界の

カリスマ性を手中に収めて、経済的に

豊かになり、母と妻の確執はほどなく

消えた。もちろん成長した子供達も

元気で遊んでいた。

 

ここから先は、話が少しややこしい

ので、分からい事は分からないまま

聞いてほしい。

巨大な意識体が見た近未来ビジョンは、

10年後の40歳になるまでを開示した。

しかし広大なる天幕のようなものが

現れて、ビジョンをさえぎった。

人生の幕引き?

幕の背後には、3つの意識体があり、

6個の手を持って、幕を閉じていた。

それを知って再び、『幕よ開かん!』と

命令するも幕は開かなかった。

40歳それが小学一年の時に告知された

ボロボロのボロボロの激苦体験の幕開け

だった。

いまここで入水自殺しようと言う自我

意識があって、

一方では、無我なる意識体があった。

この関係性がどのように分離し、また

混濁したのか、当時は知らなかった。

ただ、いま入水自殺するのは止めよう。

あと10年、頑張った後、それから死を

向かえようと決めて、瞑想を解いた。

 

そして現実社会においては、40歳から、

想像を絶する劇苦体験が連続し、自殺を

10回ほど決行したこと。

しかし、生き返ってしまう苦悩の連続

する人生を体験した。

人が受ける苦悩体験の意味は何か!

なぜ、耐え難い苦悩が起こるのか!

 

どんなに苦しくても死ななかったから、

それは自殺しても死ねなかったからこそ、

65歳を過ぎてから、先生と出会えた。

出会った先生はいわれた。「あの時、

幕を開けて先を見たなら、迷いなく

即座にあなたは入水自殺しました」と。

「そうでしたか。すると、あなたが

幕を閉じたひとりですか?(笑)」

「いいえ違います(笑)」

「そうですか失礼しました(笑)」

 

広大な意識体は、自己の魂であった。

雑念瞑想する身体は、エゴであった。

物質世界とエゴは、投影された画像の

ようなもの。