【サマディー】

前文)
ラージャヨーガの中には「利欲こそ

解脱へ至る唯一の道である」という

文言があり、それが正しいと教えて

来ました。

先生もまた「自己実現・真我実現の

唯一の障害は欲すること」と教えて

くださいました。

 

エゴが放つ諸々の欲望の根源的欲望は、

何かというと、身体を欲する維持する

という生存欲求だと教えた通り。

心理学のマローズの提唱する生存欲求

こそ、魂を封殺するエレメントのエネ

ルギーであると知ろう。これらを消滅

させよと教えない心理学は、エゴを強化

するだけのもので、信じてはいけない。

この根源的な欲望を手放せば、諸々の

欲望は、死滅する。諸々の欲望はエゴ

であるから、エゴは死滅する。

エゴの死滅により、エゴに封殺された

魂は3エレメントから離れることから、

魂は肉体に非ずと知り、自己だと悟る。

ここがゴール。

唯一の修練は

ラージャヨーガの「利欲こそ解脱へ至る

唯一の道である」をやれば、修行体系の

8支則は不要なものと理解できるのでは

ないか。

 

丹沢山中の体験

瞑想が何か、それらの知識がないまま、

丹沢山中に深く入り、10日の断食瞑想を

体験した。

山中では、何もしなかったけれど、思考が

穏やかであり、感覚が普段よりも鋭敏に

なっていた。

多分3日目だろうか、全身の細胞意識が

叫びをあげた。「なんでもいいから何か

食べさせろ」と。

食べないと自分が決めてきたのに、何か

食べさせろという言うのは、自分の思い

ではないと知り、無視した。すると心は、

さらに静かになった。

今度は、「・・・お願いです。何でもいい

から、何か食べさせてください」と言う

細胞の懇願。これも無視した。

その瞬間、驚くべきサプライズが生じた。

それは、期待も予想もしなかった超越的な

様ざまな力が自然と芽生えたのだ。

先に欲望の放棄があった

丹沢の山中瞑想を計画した際、根源的な

食の欲望を放棄していたことを自分が

知らなかった。気づいていなかった。

山へ入った時、すでに欲望が放棄されて

いたということ。思考がほとんど無かった

ということ。

 

このような体験から、密教、ヨーガ、

瞑想、精神集中、呼吸制御、感覚制御、

プラナーヤーマ、クンパカ、オームの

唱和、経典の読経など、まったく不要な

ものと知った。

 

ここに、サマディーのまとめとして、

先生のお言葉を示そう。

悟り、真我実現(解脱)の唯一の障害は

欲すること。固く握った拳の力をパット

開いてみるだけでいいのです。すると、

そこには、既に共にあったことを知るで

しょう。そこがゴールです。

「共に」という意味は、唯一実在の世界、

そして、自己の魂ということ。

 

まだ分からない、という人がいるなら、

先生との対話集の中に、思考を見ると

思考は消える、という説明があります。

サマディー 終わり