新宿乞食 2

引っ越した先は、東新宿の新築マンション1階。

なんと、庭がついていたので、そこに人工芝を

敷いて、青空を眺めながら、これから勤務する

会社を思い浮かべた。

出社してみると、聞いた話と違い、水を売って

いる会社であった。聞けば、マルチ商法まがいの

ネットビジネスなのだ。2リットル入りのペット

ポトルが定価1万円?だったかな?とにかく会員を

集めて売る戦法なので、社長は、集客のための

ブログを書いて、信次のことも書くようだが、

よくセミナーを開いていた。

 

初出社した際、近くの会場にて、セミナーを

やっているから顔をだすようにと社長は言う。

250人も集まるセミナーは、講師を時々替える

けれど、要は水を売る会員を募集するのものだ。

セミナー終了後、「日浦さんを紹介します」と

いきなり社長。「何かしゃべってよ」というので、

簡単な自己紹介をしたのち、瞑想を教えている

ことも少し語った。話しだして10分も経たない

うちに会場の係員が入ってきて、時間オーバー

だから直ぐ退室するよう告げられた。

全員がホールに出ると、そのほぼ全員が日浦を

取り囲み、もっと話しを聞きたいといった。

セミナールームから出た社長は、なんの人だかり

かと思い、人をかき分けて入ってみれば、そこに

日浦がいて驚いたそうだ。入口受付係りの数名も、

この人何者ぞ?と不思議がっていた。

ホールも追い出されたので、屋外にて少しばかり

話しをした。半数くらいは帰途に就き、残りは

水を売る会社へ押しかけて、そこで日浦の話しを

聞いた。そのセミナーには、三人の講師が居て、

彼らの書籍にサインして、その本を売るという

サイン会が世予定されていたそうだが、誰も

サイン会に行かなかったそうだ。その講師から

お叱りを受けた日浦。「スミマセン、サイン会の

皆さんに気づかなかったので。。。」

セミナー参加者から、福島原発の質問があった。

色んな質問が有りながら、次回からの講師は、

日浦を指名する人が沢山いて、これまた講師の

不満をかった。僅か10分足らずの話しを通して、

セミナー参加者のほぼ全員のハートを捕らえた

日浦のことは、社長も社員たちも大きな期待を

持ったようであった。ただ講師だけが。。。

それがまた裏目に出てしまうのだ。

 

ロシアの超能力者

名水を売る会社での僕の仕事はと言えば、特に

業務は無く、幹部社員たちの指導を任された。

日浦は会社にいるだけで、価値があったのだ。

社長から見れば、自分のブログに、たびたび

登場する信次の元秘書であった日浦の存在は、

集客にも有利だったのだろう。

ある日、ロシアウクライナの超能力アカデミーを

出た赤松瞳なる女史が来社して、スポンサー等に

超能力をお披露目すると言う。そしてまた日浦と

赤松のコラボを組んで、なんと、そのセミナーを

全国展開するのだと言った。そのセミナー料は、

ひとり100万円だというではないか。なんとも

でっかい妄想だなと思ったものだ。

そして、その赤松瞳なる人物がやって来た。

ん、キャバ嬢か?と思うようなメイクとコス

チュームに日浦もびっくりした。仰天までは

しなかったけれど。

さて、これからロシアン・サイキックショーの

始まりか。いったい何を見せてくれるのか、

お楽しみ (^^♪