限定解除した

記録破りの8時間走行という関門を突破したから、

中川二輪教室の門下生になれた。

やったぜ、ベイビー!

毎週の練習が楽しくて、仕事は社員に任せて、

週に3泊4日の出張を繰り返した。殆ど会社に

いないってことだ(笑)

社員もまた社長が不在だと、気が楽なのだ。

練習は、なんと80時間もやった。

中川先生:「もう試験を受けて来い。だが

いいか、試験に合格しても、新潟での暴走は、

僕は聞いていないんだぞ。分かるな?」

日浦:「もちろんです(笑)」

先生:「よし、行って来い!」

日浦:「押忍!」

1月の寒い快晴の日、乗ったことのないおんぼろ

バイクが試験用のバイクだった。エンジンを掛けたら

エンジンがかかって、すぐにエンストした。

試験官:「はい、不合格。はい次」

日浦:「はあ?それは無いでしょ?」

試験官は耳も貸さない。次の受験生にバイクを

奪われた。

よし翌日も受けよう。その翌朝、快晴だったけれど、

風が冷たくて、時間待ちした体が硬直している。

スタートラインの前方は、路面に氷が張っていた!

スロットルを開け、スタートしたら、直ぐこけた。

路面が氷だから、こけて当然だ。

試験官:「はい、不合格。はい次」

 

この事を中川先生に言ったら、受験生が合格しない

ように、わざと色んな障害を作っているのだと

教えてくれた。

3度目の日は、寒風が吹く快晴ではあったけれど、

午後からの試験ゆえ氷が張っていない。

この日、合格するという確信があった。三度目の

正直とも言うが、受かるという確信がやってきた。

その確信が来た時、もやは試験官のことは眼中に

なかった。中川先生から受けた訓練を現すだけだ。

バイクは、スタートした。次々と課題をクリアー

して走る。

パイロンをよけながら走るスラロームは、足を

乗せるステップが路面をこすって火花が飛ぶ。

体は地面すれすれに倒れている。試験官はじっと

日浦の走りを知りを見ていた。そんな試験官の様子を

見るゆとりがあった。訓練された白バイ隊員の走り、

そのフォームを真似て、大胆に暴走した。おとなしく

乗るのは、不合格になると中川先生から教えられて

いたから。日浦の走りは、まさに現役白バイ隊員の

規律ある暴走行為の様であった。それでもコースを

最後まで走らせた試験官。スタート位置に戻れば、

「いい走りだ。合格だ。」と言い、「どこで走りを

習った?」と聞くから、「中川先生の門下生です」

そう言ってみた(笑)すると、「先生はバイクの

神様だ。素晴らしい先生を得て君は幸せ者だ」と

いい、「免許証をもらいに行け」と言って、免許を

くれる建物を指示した。

 

さてさて、無事に免許がもらえるのか?