あの世の記憶

過日の個人相談に出た話しのごく一部。

プライバシーに支障ないよう書きます。

 

相談者:「結婚って、何ですか?」

日浦:「それは僕も体験したし、あなたも体験した

でしょう。結婚した人はみな体験したことです。」

相談者:「なぜ、悲劇の離婚が生じたり、不幸がある

のでしょうか?」

日浦:「それらも同じく体験したでしょうから、自分が

分かるのでは?」

相談者:「わたしの過去は不幸でした。結婚が幸福を

奪い取りました。わたしは幸福になりたいから相談に

きました」

日浦:「よいね。いままで、幸福について、明確な

願望が無かったですね。恋愛が幻想だといったように、

大方の人の結婚も幻想なんですよ」

相談者:「そうですね~あの離婚を経験したいまなら、

それが受け入れられます」

日浦:「それでもまたまた、新たな幻想を続けますか?」

相談者:「いえいえ(笑 ) もう結構です。でもひとり生きる

ことが寂しいのです。どうしたらいいでしょうか?」

日浦:「自分自身の生き方を、僕や他人に聞いてどうする

んですか?」

相談者:「良いアイデアなら、それを参考にします。」

日浦:「ダメですよ。自分の生き方を他人に依存するのは。

恋愛とか宗教も依存です。その依存が結果的に悲しみを

作ったのではないですか?」

相談者:「依存は期待であり、それが敗れたこと。

確かにそうです。ではどうしたらいいのですか?」

日浦:「どうしたらいいですか?という問うことを

止めるべきです。あなたもまた、自分の思い通りに生き

たいという想いがあり、その一方では、自分をどうしたら

いいか、という迷いがある。だから、あなたは矛盾して

いるのです。」

相談者:「はい、いまでは、それが分かります」

日浦:「幸福な人であるなら、結婚するしないに関係なく

そしてまた、離婚したことでも幸福に生きられるんだよ。」

相談者:「はあ~?」

 

日浦:「結婚生活が地獄であれば、離婚は地獄からの

脱出ではないですか?でも脱出した先がまた地獄かも

知れないけれど。恋愛も結婚も、その願望はマインドの

中に生じるものです。しかし魂の中には、恋愛とか結婚の

願望がないのです。もし人が魂に立ち返れば、自己愛に

完結しているから、他者に依存する欲望は生じません。

欲望が消え去った人は、人生を平安に生きるのです。

でも人はみな、大方不幸です。その理由は、得られない

願望を持つからです。

それが不幸であるからこそ、この世に生まれたことを

厭い、人は死ねば仏になると言う教えがあるけれど、

そうではないんだよ。

肉体の死後、そのまま涅槃の境地・解脱・真我に入れる

人は、100億人に1人いればいい方だろうね。

死ねば仏と言う概念は、葬式後、家の仏壇には仏と言う

位牌ができるという程度の意味です。

肉体の死後、仏になれないのは、人は不幸や悲しみを

抱くマインドを持ったまま、あの世に帰るからです。

だがしかし、あの世に帰れば、この世の体験の記憶は

忘れ去る。いまのあなたが過去世の記憶を無くしている

と同じく。

しかし、いつの日か地上の体験を思い出し、再び地上へ

生まれるか、生まれないかを決める時が来る。

地上への誕生は任意であって、誰も強要していない。

魂によっては、地上に生まれて独身を望むものも多い。

それは、結婚後の悲劇を自分の体験として知るからだ。

或いは、地上での生き方に失敗したと思う人たちは、

それを修正しようばどと考えて、再び類似した環境を

選んだり、或いは、反目した人と和合しようなどと

考えたりもする。しかしながら、それが修正される

ことは極めて稀なのだ。むしろカルマの上塗りになる

場合が多い。

地上での結婚に失敗した人は、今度こそは幸福な結婚を

体験したいと思い、良い相性だと思える結婚相手を探し、

その縁組をしてこの世に生まれる。親子関係もそうだ。

だが、地上に生まれると、あの世の記憶が深く潜在されて、

約束した人との結婚ができるひとは稀だ。

おおむね8割のカップルは、あの世において約束してない

人(相性が悪いか過去に敵対した人)と結婚したりする。

これが不幸の要因の一つ。

地上において、結婚しないと決めて生まれた人の多くは、

地上の体験から学んだ人達であるけれど、生まれると、

やはり結婚したいと言う願望を持つだろう。

これが不幸の元。

つまり願望そのものが不幸の原因だと知る人は稀だ。

稀にではあるけれど、恋愛願望も結婚願望も持たずに

生きられる人もいる。そんな彼らや彼女らは、そのまま

幸福だから、依存するための他者を必要としない。

現代にも性的欲望のない男女が少なくない。そんな彼女

彼氏らは、過去世に性的欲望を消し去った魂が多い。

それは、一種の偉大さなのだ。だからこそ性的欲望を

超越した体験を持っている。

だが、地上に生まれて他人から何だかんだと言われると、

迷いや欲望が生じるだろう。

 

この世における人生の原因となるものは、あの世において

決めたことや望んだことがいわば宿命的な支配要素になる。

宿命とか運命と呼ばれるものは、自分の思い通りにならない

ことであり、それらの支配要素をカルマと呼んでいます。

カルマゆえに人は生まれ、見えざるカルマに翻弄されて

人生を終えて、あの世へ帰ってゆく。

 

地上での結婚相手さえ決めていない人は、地上での運命の

赤い糸を見出すことが出来ないのです。にもかかわらず、

それを探し求めながら、得られない人の人生は惨めだと思う。

そしてまた、この世の生き方は、あの世の階層を決める。

地獄と言う階層から、天国と呼ばれる階層までは、沢山の

意識界があり、地上の生き方に応じた階層へ行く。

あの世の帰ってから、また失敗したと思うような人生を

繰り返しながら、あの世とこの世において、今度こそは!と

決心し直し、あの世と、この世とを永遠に輪廻している

無限数の魂達。

過去世において、敵対した者同士が、今度は仲良くやろう

などと考えて、親子の縁組をしたり、夫婦になったりして

いるのです。生まれると、その決意が忘れ去られるから、

家庭内においても骨肉の争いも生まれるのです。

そんな彼ら彼女らには、揺るぎない平安と幸福の

ゴールに到達する見通しがないのです。

 

相談者:「そうであるなら、人として生まれることが

苦しみの原因だということですか?」

日浦:「そうですよ。人生は、苦の連続なのです。」

相談者:「そんなバカな!幸せな人は沢山いますから!」

日浦:「幸せそうに見える人もまた、あなたが知らない

苦しみを抱えています。それは、一時的な幸せであり、

見せかけの幸せであり、続かない幸せ、また壊れゆく

幸せの姿です。」

相談者:「生きることが苦であり、死んでも苦悩は

消え去らないと言うなら、わたしは、どうしたらいい

のでしょう?」

日浦:「そのように言うこと自体が間違いですよ。」

相談者:「私は相談料を振り込み、ここに相談に来た

のです。どうか真面目に答えてください!」

日浦:「あなたに幸せになって欲しいから、真面目に

回答しているのです。あなたの苦しみ、結婚の失敗、

すべては、あなたの幻想なのです。幻想と言う意味は、

あなたは人生と言う夢を見ているのです。その夢の中で

様々なドラマが展開しているだけです。なぜなら、

あなたは今でさえ生まれていないのだから。」

 

相談者は、固まってしまい、言葉を失った。