雑感

【 某銀行の支店長 】

某支店長:「日浦さん、あなたは

年賀状を何通もらいますか?」

日浦:「毎年300通くらいです」

某支店長:「私は500通ですよ」

日浦」「人望があるんですね」

某支店長:「お正月の三が日は、

来客が100名ほど来ます」

日浦:「接待役の奥さん大変ですね」

某支店長:「お茶一杯で帰りますから(笑)」

日浦:「来年は定年退職ですね?

年賀状は3通くればいい方だし、来客は

誰も来ませんよ」

支店長は、ムッとした顔つきになり、

会話が終わった。

その支店長が退職した正月、年賀状は

3通来ただけで、来客は誰も来なかった。

沢山用意した料理も閑古鳥の餌。

元支店長は、貸付の権限をもつ支店長の

椅子が人気であって、個人が評価されて

いたのではないと知る。

お金を貸すとき、担保が十分あれば

ニコニコ顔していても、返済が滞れば、

情け容赦なく回収に回り、ついには担保を

奪い取る。自分のやってきたことは、

マネーマフィアと変わらないと知る。

退職の三年後に彼は他界した。

 

【 偽装された人格者 】

実業の世界にいたころ、かなり高名な会社に

なって、多くの社長とも出会いがあった。

うわさに聞く人格者とも対話を持ってきた。

だが数回の対話があり、席を変えてお酒が

入ると、彼らは豹変するのだ。

人に見せるためのブランドのスーツを着る

ように、他人を意識して人格を偽装する。

それは、とても肩が凝る生き方に違いない。

だから仮面を取り去り、鎧を脱いで楽になり

たいのだろう。酒を飲んだら、俺の本音の

テリトリーに入ってこいと言わんばかりに、

自分の欲望を露わにする。地位や名誉がある

有名人である人ほど、自分を偽装するための

仮面と鎧のバリエーションが増えるものかも

知れない。本当は、裸で生きて、飾らない

自由な生き方がいい。

 

【 零細企業の社長たち 】

多くの中小企業、また零細企業の社長とも

会談して来た。だが彼らの殆ど、いや全員が

妄想に生きていたという現実だ。

彼らは異口同音に言う。「いい右腕がいない」

「優秀な番頭がいない」「いい番頭がいれば、

自分の技術・商品がもっと売れるのだ」

「いまの社員はダメ社員ばかり」などなど。

逆の立場から考えるなら、就活する人は、

いい企業を求めるものだ。なんら色彩のない

発展性もない零細企業へ行く訳が無い。

それに気づかず慢心する経営者は、更なる

愚を犯す。資金繰りにも困って銀行へ頭を

下げる。最悪の場合、担保を奪い取られて

破産する。

そんな人は、経営を止めたほうが幸せに

なるかも知れない。

大小の事業をしている人の誰もが経営感覚に

優れているわけではない。そしてまた魂が

希求したものでない場合も多い。

 

【 人も金も寄ってくるもの】

事業が安定するかのような時、人は安定すると

思い込むものだ。それが妄想の基本なのだ。

経営者などになりたいと思わなかったのに、

経営者にならざるを得なかった流れがあった。

日浦のとった行動は、世間のダメ社長と異なる

戦略があった。

例えば社員旅行には、60名ほどいたけれど、

その家族全員を招待した。約300人の旅行は

壮大なものだった。しかも各家族に5万円の

小遣いを支給して。更には、豪華なホテルを

用意した。何もケチらない。

それに一言加えるのは、「人の妬みは怖いから

決して人に喋らないように」と告げる。

それが功をなして、社員と家族は近所や知人に

自慢する。「内緒だよ」と言いながら(笑)

瞬く間にうわさが広まり、社員になりたいと

言うものが殺到する。そんないい会社なら

仕事を任せたいと、いい仕事が舞い込む。

優れた人材の求人、会社の宣伝には、宣伝

広告費は要らない。

そんな噂が世間に流れてから、税務署の

所長がやってきた。だが僕は脱税などして

いなかったので、「なんの御用ですか?」

と聞けば、「あなたのやっていることは

実に素晴らしい!税金を払うよりも実に

効果的な使い方だ。」と褒めていた。

そして、「会社の経費を使って愛人を

三人くらい持ったらどうですか?

わたしが所長を務めている限り、あなたの

やることは全部OKします!」と。

まあ愛人とやらを持ったこともあるけれど、

いま思うにあほらしい。

かくして素晴らしい噂が広まり、遠方からも

就職の希望者が来た。

このようにやるならば、よそのダメ社長が

欲しがるも得られないような優秀な技術者、

経理、番頭が集まって来るのだ。

このようにやれば、何もかも急速に発展する。

過去世において、商売とか経営の体験は無い。

遠いむかし、真理に到達しただけだ。諸君も

到達したらいい。不自由は無くなるだろう。