金縛り体験-3

金縛りになったその朝、想うことあって、

少し早めに出社した。すると、誰もいない

はずの出勤前の会社には、なんと信次の

奥さんがいた。

おはようさんの挨拶も無しに「夕べは、

危なかったね」そう言った奥さんだ。

「なぜ知っているんだ?」僕はそう思った。

そして思った。ひょっとして奥さんが金縛りを

起こした黒い光球だったのかも知れないな。

ここで、話しは前後するが、後日、信次に金縛り

体験を話したところ、何も知らなかった信次だ。

ならば呼んでも助けに来る訳がない。信次もさる

ことながら、奥さんは警戒すべき存在だった。

勇気を出して聞いてみた。

「なぜ僕は、金縛りになったのですか?」

この問いに関する奥さんの答えが恐ろしいもの

だった。

「この忙しい中、やってもらうことが沢山あると

言うのに、なにをもたもたしているかということ

だよ。早く霊道を開きなさいというメッセージよ」

というものだった。

霊道とは、守護霊や指導霊と会話ができる人を言い、

守護霊を通して、他人の心を読んだり、物事を知る

ことが出来るというものだ。会員には、ステータス

なのだ。僕は、このような霊道に関しては最初から

警戒心を持っていた。

社員のなかにも霊道を開いたという人が3人いたから、

会話をしてみると、確かに人の想いを正確に読み取る

ことができた。だが警戒心は残る。

信次の奥さんの告げた言葉が恐ろしくなり、自分の席に

ついて仕事に向かった。

「僕に霊道を開け?危ないな!」仕事中も気になった。

誰に相談していいかその相談相手は居るわけがない。

仕事中に思ったことは、「信次と奥さんとGLA教団その

ものについて、真実を知るには瞑想が必要だ!」という

想念が湧いた。だが瞑想とは何か、なんの知識も無かった。

この金縛り体験、また信次の奥さんの思わぬ言葉によって、

危機感が増したのだ。金縛りを体験したこと、また霊道を

開けという言葉は矛盾していた。あの金縛りは明らかな

悪意ある殺意だったからだ。

金縛りによって、僕を殺してしまうか、それとも

霊道を開かせるか、という矛盾した選択をした

のだろうか?いいや殺意だったのだろう。

GLAの霊道とは、堅固な憑依固定なのだ。

僕が山奥に行って、ひとり瞑想を体験しようと

考えたのは、この体験からだった。

それに加えて、新製品の開発を命じられたので、

それも瞑想によって新製品を生み出し得るという

確信があった。後日、神奈川県の丹沢山中を選ぶ

こととなった。

丹沢山中の断食瞑想は、Youtubeに書いた通り。