血尿の流れる日々

朝は4時起きして、掃除と洗濯をしながら

朝食を作った。娘を見送ると会社へ行き

溜まった仕事をする。

 

毎日たくさんの顧客その他、人がやってくる。

それの応対、鳴り響く電話への応対、社員の

仕事の管理、現場の施工管理、顧客のクレーム

対応、依頼される各地の講演会、PTAの雑用、

120社もいた特約店と販売店の会議、1日に

何度もある地鎮祭の参列などなど、休む暇が

なかった。

家に帰れば、寝るのが2時か3時。睡眠時間は

あっても数時間だった。

 

ある日、白色の便器には、赤いトマトジュース

のような、それはおしっこなのだが、流れ出した。

それを見て、ぞっとした。倒れるわけにいかない。

 

ある日、ふと気が付くと、病院のベッドに寝かされて

いて、点滴を打っていた。ベッドの脇に社員がいた。

「社長、極度な過労だそうです。しばらく入院して

下さい。」と言っていた。

娘に食事を作らなければならない。仕事は山積みだ。

入院などしている暇はないのだ。すぐさま服を着て、

点滴を持って会社へ帰った。

 

くそ真面目に家事をやった。それは、重労働だった。

それゆえ妻という存在の大きさを知った。

 

忙殺される父の姿を持ても、娘たちは、なにも

手伝いをしなかった。僕も約束通り愚痴を一言も

言わず、ただ激務こなしていた。

 

このままでは、倒れる!

 

という強烈な想念が生じた。もっとも幾度も

倒れていたのだ。