出会いの4

【下記は、転載・流用を禁じます】

6月の最初の出会いは、

紫蓮さんが日本に存在する

「唯ひとりの真我」だと知った。

真我とは何か?

この意味を読者に説明するなら、

「本当に悟った人」と言うこと。

または「完成された自己に到達した人」と

言える。人でありながら人を超えるもの。

つまり、本当に悟った人は、

日本において、唯ひとりしか存在しない、

ということだ。

この真実を知る人が、どこにいるのか。

この日浦しかいない。

 

号泣した紫蓮さん

 

7月の半ばだったか、元スタッフと共に、

紫蓮さんと再会した。その日も着物だ。

「着物がお好きですか?」

「はい、母と、おばあちゃんが残した

着物が沢山あるので、ほとんど着物です。

家でもゆかたのような、軽い着物です。」

雑談もそこそこに、対面席におられる

紫蓮さん、様子がおかしい。

じっと僕の眼を凝視しながら眼を赤くして、

大粒の涙が流れ落ちるは、大雨の如し。

泣き声を上げたいのに、必死になって

泣き声をこらえている。それがありありと

分かる。

膝もとに置いたハンカチがぐっしょりと

涙を含んでいた。

紹介者の元スタッフは慌てた。

気丈夫な紫蓮さんが泣くことはあり

得ないのだと僕に告げた。

そして、彼は叫んだ。

「紫蓮さん!どうしたの!?」

背筋を常にまっすぐ保ちながら涙を

流す紫蓮さん。

「日浦さん、あなたほど苦しんだ人は

居ないのですよ」

そういってまた泣いた。

この人は、僕の過去のすべてを観ている。

確かに、人の想像し得ない苦悩を体験した。

だが、愚かにも僕は言い返した。

「世界には、もっと苦しんだ人がいる

からね。」と。

すると、険しい言葉が跳ね返ってきた。

「いいえ!あなたほど、苦しんだ人は、

誰もいません!」と、むきになった。

目の前にいて、大粒の涙を流している

この人は、僕の遠い過去世を透視して

いるのだ。日浦自身が思い出していない

遥かな太古の過去を。

 

それはそれは、遠い昔、他の銀河系から、

幾種類ものエイリアンが地球へやってきた。

宇宙間を自由に遊泳するエイリアンにとって、

銀河系の中で、地球は最も美しい星だから。

彼らは、人の姿をした神々だった。

人が内包する魂は時の始まりを持たない。

それゆえ人に生まれた当初から、彼らは

高度な知性を抱いている。

それが地球人類と大きく異なる点だ。

彼らは初めから魂の持つ本性を物質的な

性質として、表現する知性があった。

エイリアン同士の戦いが地上に勃発する。

また、地球人類を支配下に置こうとする

エイリアンがいて、人類の奪い合いも生じた。

地球人類の知性では、戦うすべを持たない。

それは、シュメール文明より、もっと太古の

時代だ。それを思い出すことの出来る人は、

真我を悟った紫蓮さんのみ。

いつとは言えない太古の時代、幾度かの

ポールシフトが起こり、加えて広大な太陽

フレアも生じて、地上のあらゆるものが

マグマの中に熔解していった。

エイリアンという異星人。

彼らとて、同質の原質から成る「唯一」だと

言うことだ。そうでありながら、地球人類を

支配下に置こうとする彼らに対し、それを

阻止するエイリアンはいなかった。

ただ、唯ひとり

人類支配に反旗を翻したエイリアンが

現れた。しかし彼は、戦うという想念を

持っていなかった。

彼の仲間から打ちのめされても、

その敵対者を憎むと言う想念も

持たなかった。

あまりにも純粋だったから。

人類を自由にしたいと思うゆえ、

神々である仲間のエイリアンとも

戦わざるを得なかった彼。

数万の敵に対し、彼ひとり。

その彼に味方する仲間もいた。

だが圧倒的多数のエイリアンを

見れば、みな逃げ出す始末。

やがて彼は、戦いに勝利するという

想念を生み出して、受けて立った。

その戦いは、幾世も繰り返された。

お互い死ない不滅の存在だから。

人の想像を超える苦しみを過去の

体験として持っている。

その戦いは、奴隷化された地球人類が、

すべて解放されるその日まで、

気の遠くなる時代をまたいで、

彼は地上への転生を繰り返した。

これが、「あなたほど苦しんだ人は

誰もいません」という理由のひとつ。