出会いの2

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若いころ、高橋信次というエセ宗教家に

騙された苦い経験がある。しかも霊的な

眼を持っていた自分が、信次は偽物だと

知っていながら、騙されたという大きな

屈辱を体験していた。上手が居るものだ。

以来、宗教家、霊能者、占い師などなど、

誰をも信じることがなくなっていた。

やがて、人を信じる必要など、何もない

ということも知っていた。

信じるから騙される。

信じなければ、なにも騙されない。

自分が信じる条件は、

「一切の妥協なき、わが問いに答えよ」

という厳しいものだ。

世の中の霊能者たち、スピリーダーたちの

それら全部が詐欺師だと知っていたので、

もし、この女性が詐欺師なら、テストすれば、

化けの皮がすぐに剥がれる。挨拶もそこそこ、

試すように聞いてみた。

「あなたは、僕のオーラーが見えますか?」

「はい、視えます。」

そう言った彼女は、真っ直ぐ真上を向いた。

元スタッフは、真上に何があるのかと

不思議がっていたが、真上に有るのは、

ファミレスの天井と蛍光灯だ。

彼女は、真上を向いたまま言った。

「なんと!巨大でしょう!

このような巨大な光り、巨大な力を

見たことがありません!

あなたが放つオーラーは、このファミレスを

はみ出しているのですよ!」と言った。

なるほど。対面ではオーラが見えない。

だから、オーラの投影されている光源を

透視しているのだと知る。

しかし、僕の広大なオーラーを的確に描写

し得た人は、この女性だけだ。彼女の慧眼、

霊眼、本物か。過去の詐欺師とは大違い。

では、どこまで正確な透視が出来るかどうか、

また聞いた。