唯一真の宗教

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いつものファミレスにて、紫蓮さんとの会話が弾んだ。

日浦は、コーヒーを三杯目。紫蓮さんは、お冷に口を

つけただけ。何も飲まない。

ウエイトレスの目線が冷たいな。お冷だけだから?

「たまにはね、紅茶か、ローズピップティーなど、

飲んでみたらどう?」

「はい、じゃあ紅茶を」

そう笑いながら、ドリンクバーへ行った紫蓮さんだ。

席に戻って来たけど、ちょっと口をつけただけ。

「あとは日浦さんが飲んでください。」

という。

「四時間も話していて、一口も飲まないんだね」

ほほえみながら「はい、そうです」

 

話題が宗教になった。

むかし、悟った人が開祖となった諸々の宗教があった。

だが現代、地上に真の宗教が失われて久しい。真の宗教は

魂を解放するものだ。既存の宗教はみな逆をやっている。

でっち上げの嘘を信者に刷り込み、人の内奥に潜む魂を

束縛している現実。

 

「宗教は、ぜんぶ崩壊させようか」と言えば、

「いえ、真の宗教は現存しています」という。

「ないよ、みな詐欺宗教ですからね。」

「いえ、今もあります。」

「過去あったかも知れないけど、今は無いよ」

「いいえ存在します」

「無いってば!絶対に無い(笑)」

 

「ありますよ」

「・・・ないってば!」

 

 「仏陀の教団は、真の宗教組織ですね。」

「もちろん、でも過去だからね。あれは」

 「ここにゴーダマ仏陀の代弁者・日浦さん

ご自身がおられます。」

 

「あー・・・・・・・!」

 

自分を見ないで、詐欺集団が横行する外側の

世界を見ていた、なんとおバカな。

 

広大なアジアに伝わる仏典類総ては、ゴーダマ仏陀の教えで

はなく、また仏陀の弟子が書いた書でもなく、後世の赤の

他人が書いた推論集だ。

 

それらを仏陀の弟子が書いた仏典だと信じ込む仏教徒集団の

数々が競い咲くは、末法の仏教。

 

アジアの光りという小冊子には、仏陀の教えがかなり反映して

いたが、それは、失われた書である。